Graph Database in Practice 2021

GDBP 2021 について

概要

AI システムのバックエンドとして、データベース管理システム(DBMS)は劇的な進化を遂げ続けています。様々な DBMS の中でも、グラフデータベースは様々な業界で注目されている新技術の一つです。ものとものとの関係性を管理し、グラフアルゴリズムを導入することで、AI への入力となる情報の網羅性を高められる可能性があります。その一方で、グラフデータベースの産業における実利用は始まったばかりであり、ユースケースを探っていく必要があります。

1124日(水)シンポジウム(英語)

オンライン開催です。お申し込みはこちら

11月25日(木)一般向けセミナー

10:30-17:30 @ SENTAN

グラフやデータベースを全くご存知ない方でも参加頂くことができるセミナーです。前日1124日(水)のシンポジウムは英語で開催されますが、一部の演題は1125(木)に日本語で再度発表されます。また、シンポジウムで発表されていない演題も追加されています。

また午後のハンズオンでは、ウェブツールを使って実際に「グラフ」を記述・可視化しますので、ご自身の PC やタブレットをご持参ください。プログラミングの知識は必要ありません。

お申し込みはメールにてお問い合わせください。

1126日(開発者ワークショップ

10:30-17:30 @ SENTAN

グラフデータベースの活用方法や、活用を促進するためのオープンソース・プロジェクトについて、開発者間で情報共有するためのワークショップです。既存のプロジェクトの紹介、今後必要となる技術や仕様の検討に加え、今回は「ものづくり」における活用方法について議論します。

まだグラフデータベースを活用していない、今後活用を検討しようと考えている開発者の方も、是非ご参加ください。

お申し込みはメールにてお問い合わせください。

1125日(木)一般向けセミナー

特別企画「自動車とデータベース」10:30-12:00

  • サプライチェーン管理における活用
    普段なにげなく店頭で手にする商品も、その源を辿るとメーカーが材料を調達して製造し、流通を介して消費者に届いています。その長い過程を管理する上で登場するデータ構造として、ネットワーク構造や階層構造があります。こういったデータ構造と相性が良いとされるグラフDBについて、サプライチェーンへの活用を考察します。

  • 文書やデータの系譜管理
    多くの試験を要する設計過程においては「どの試験の結果としてどのような変更が加えられたのか」といった情報を管理する必要がありますが、多くの場合、文書やデータにはそのような関係性の情報が含まれません。そこで、文書やデータの系譜情報をグラフを用いて管理することにより、設計を効率化するアプリケーションを紹介します。

  • 災害支援車両の最適なマッチングに向けて
    電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の普及により災害時の支援においてこれらの車両の移動手段と電力を役立てられることが期待されている。一方で災害時に車両と支援要請の最適なマッチングを実現するためには、リアルタイムにデータを収集して計算ロジックを適用する必要がある。グラフを用いることで計算ロジックを可視化し、向上させていく方法を紹介します。

招待講演13:30-15:00)

  • 記事テキストデータのグラフ構造化と活用
    記事テキストを構造化して蓄積するための日経の取り組みについて紹介する。テキストデータの活用に必要な自然言語処理技術は近年急激な発展をしているものの、構造化されたデータを保持する環境や基盤についてはあまり言及されない。本取り組みではグラフ構造をそのまま保持することができるグラフデータベースを用いた構造化や蓄積の方法や活用事例などを紹介する。

  • 脱 PPAP!ユーザー権限の柔軟な管理方法
    柔軟なアクセス・コントロールとセキュリティを両⽴する必要性から、グラフ・データベースの活⽤の可能性が注⽬されています。ユーザーの属する権限グループを多段階に構成した場合でも、グラフを使うことで、あるユーザーの上の階層の権限グループを全て辿って確認するといったことが簡単にできます。ここでは、メールの送受信という関係性をグラフ・データベースを⽤いて管理する際の、基本的なアイディアを説明します。

  • GraphQL におけるグラフデータベースの活用
    ウェブサービスでは、Web API を介してバックエンドとフロントエンドの間でデータのやりとりを行う実装が広くみられます。近年、 GraphQL が WebAPI におけるクエリ言語として注目を集めています。ここでは、実際のサービスを題材に、ウェブ開発においてバックエンドで GraphQL を採用する利点と、 GraphQL とグラフデータベースの連携について議論します。

ハンズオン「作ってみようナレッジグラフ15:00-17:30)

  • グラフを描画する方法
    グラフデータをウェブ上でリアルタイムに描画・編集することができるオープンソースのツールとして、Blitzboard を紹介する。本発表では Blitzboard 上でグラフを作成し、見た目や振る舞いに関する調整を行った上で、他のWebページへの組み込みや共有を行う方法に関して説明する。

  • グラフを記述する方法
    近年、プロパティグラフモデルを採用した様々なデータベースが登場したが、これらの実装に対する共通のフォーマットがなかった。しかしながら今では、既存の実装の違いを吸収し、共通のフォーマットとして利用可能な PG フォーマットが作られ利用可能なので、これについて解説したい。PG フォーマットは、既存のプロパティグラフモデルの一般的な特徴を満たすだけでなく直感的にも理解しやすく、グラフデータの作成や管理、交換などに役立つ。

  • ウェブツールを使った実習、質疑応答
    参加者各々で Web ブラウザを使ってグラフデータを作成し、これらを描画します。グラフを使うことで、ホワイトボードにマインドマップを描くように直感的にデータを作成することができます。作成されたデータはどのように活用でき、どのような検索や計算が必要となるかを議論します。

  • グラフデータベースのセットアップ
    各種グラフデータベースのセットアップとデータのロード方法を紹介します。

11月26日(金)開発者ワークショップ

ライトニングトーク(10:30-11:00)

    • 参加者の自己紹介

    • 議論したいトピック

Graph Neural Networks と DBMS(11:00-12:30)

  • 関連するツールの紹介

  • Graph DBMS は GNN の利便性を向上するか

特別企画自動車とデータベース(14:00-17:30)

本ワークショップの成果物としてレポートを作成します。以下のようなトピックについて、今後どのような要素技術やデータが必要になるかを「Docathon」形式で記述します。

  • スケジュール

    • 14:00-15:00 記載

    • 15:00-16:00 トピックディスカッション

    • 16:00-17:00 記載

    • 17:00-17:30 まとめ、クロージング

  • トピック

  • 設計開発とドキュメント管理

  • サプライチェーン管理

  • IoT デバイスと地理空間情報

  • Mobility as s Service